2007年9月30日日曜日

教育のあるべき姿

 教育とは、人間を人間らしく育てることである。つまり、常識のない子供たちに人間として正しい道を教えることにある。したがって、教える側の大人がだめだと、子供はそれを敏感に感じとり、言うことを聞かなくなる。

 国民から選ばれたという政治家の汚職。教師による数々の猥褻事件。警察官による殺人や強盗事件。こんなことを毎日のようにテレビや新聞などで知らされれば、子供たちは、大人を信用しなくなる。将来、政治家や公務員、大企業の会社員などになって、悪いことをするより、働かないで暮らしていきたいと感じるようになる。ニートの方がましだと思うようになる。

 子供は、大人が考えているより、本当に純粋なのだ。社会の矛盾を解決していかない限り、真の教育再生には、ほど遠い。いくら教育基本法を改正しようが、だめ教師を排除しようが、大人の社会にモラルがなければ、子供は、汚い大人になりたいと思わなくなる。金持ちになることが、子供にとって、本当に幸せなのか。

 これからの日本を背負っていく子供たちを育てるには、他人のために汗を流す素晴らしさを教えるべきだと思う。たとえば、土曜日の授業に校外活動を取り入れ、近所の公園や河川敷などでゴミ拾いをして、その後、みんなで車座になって、弁当をたべるとか。老人ホームや障害者施設を訪問し、交流を深めるとか、単に知識を詰め込むことより、地球を大切にすることや人と人との心のふれあいが人間として、一番大切なのではないか。

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