○ いわゆる頭のいい人は、言わば足の早い旅人のようなものである。人より先に人のまだ行かない所へ行き着くこともできる代わりに、途中の道ばたあるいはちょっとしたわき道にある肝心なものを見落とす恐れがある。(寺田寅彦随筆集④)
○ わたしは良心を持っていない。わたしの持っているのは神経ばかりである。(芥川竜之介~侏儒の言葉)
○ 不思議なものは数あるうちに、人間以上の不思議はない。(ソポクレース~アンティゴネー)
○ 僕はこういった人間を知っているんだ。つまり、なんにも口を利かないだけで、利口者で通っているんだね。(シェイクスピア~ヴェニスの商人)
○ 子供の難渋は母の心を動かし、若い男の難渋は若い娘の心を動かすが、老人の難渋はだれからも顧みられないものである。(ユーゴー~レ・ミゼラブル)
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