2007年11月18日日曜日

生活③

○ 用心し給へ、国に賊、家に鼠、後家に入婿いそぐましき事なり。(井原西鶴~日本永代蔵)

○ 生活。                          
よい仕事をしたあとで                   
一杯のお茶をすする                    
お茶のあぶくに                      
きれいな私の顔が                     
いくつもいくつも
うつってゐるのさ
どうにか、なる。(太宰治~晩年)                                         

○ 自分の生活の明るい面をより強くみ、暗い面はあまりみないすべを私は覚えていた。なくて困っているものよりも、現に享有しているものを考えるくせがついていた。こういう考え方がどんなにしみじみとした深い慰めを私に与えてくれたかは、はかり知れないものがあった。(デフォー~ロビンソン・クルーソー上巻)                             

○ 五月の朝の新緑と薫風は私の生活を貴族にする。(萩原朔太郎詩集)                             

○ 私は毎朝目を覚ますと、「今日もええことがあるぞ、ええ一日になるぞ」と自分に語りかけて寝床を蹴って起きることにしている。そうすると、心に“勢い”と“張り”が出てきて、一日一日を生き生きと生きることができる。(後藤清一~三洋電機)                             

○ 一隅を照らすは、これ則ち国宝なり。(山家学生式) 

0 件のコメント: