2007年9月8日土曜日

「ネットカフェ難民」

 「ネットカフェ難民」と呼ばないでと、ネットカフェの業界団体が声明を発表。

 時事通信によると、「「ネットカフェ難民」と呼ばないで-。インターネットカフェに寝泊まりしながら不安定就労を繰り返す「ネットカフェ難民」の問題で、全国約1400店加盟の「日本複合カフェ協会」(加藤博彦会長)は7日都内で記者会見、「ひとくくりに『ネットカフェ難民』問題と呼ぶのは乱暴」などと、用語の使用中止を求める声明を発表した。

 協会によると、業界の約半分が同協会に加盟しているが、その8割近くは身分証明書で住所を確認する会員制を導入、ネットカフェ難民に該当する利用客は少ないという。一方、難民報道でイメージが低下し、女性客の足が遠のいたり、利用客がオンラインゲームで差別的な扱いを受けるなどの被害も出始めている。」という。

 ホテルに泊まる金もなく、ネットカフェで一夜を過ごすニートや家出少女たち。ネットカフェのほとんどが「まん喫」こと、「マンガ喫茶」だ。彼女たちも一種のホームレスだ。親から見放され、世間から見放された人たちの安堵の場所が「ネットカフェ」に違いない。私は、ネットカフェに行ったことがないが、今度、体験してみたいものである。

 用語の使用中止については、言論の自由を否定するものである。実際にそう言う人たちがネットカフェに駆け込んでいるわけであるから、難民を素直に受け入れたらいいと思う。

 彼女たちの中には、親から虐待を受け、家出してきた人もいる。格差社会の中、追い詰められている。コインロッカーをタンス代わりに使っている人たちを何とか救わなければならない。物風評被害があるのは、大変残念であるが、それなら、イメージの向上に努力すればいいことだ。

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